メタタグとは?

 まず、Yahooのトップページを別画面で開いてください。

 次にIE(ブラウザ)を使用されていれば、バージョンにもよりますが、「表示」→「スタイル」→「スタイルなし」の順に操作してみて下さい。全く、異なる画面が現れました。
実は、サーチエンジンのホームページを収集して回るロボットマシーンには、この画面に近い内容が、収集され、その内容に基づいて、検索順位が決定されます。 この場合、決定的に重要なのは、画像化された文章をサーチエンジンのロボットは、収集できないという点です。

 今度は、「表示」→「ソース」を選択してみてください。カギカッコだらけの変な画面が現れます。実は、これが、Yahooのトップページの「本当の姿」なのです。
このソース表示画面に meta という文字が最初の数行目にあります。これが、メタタグです。

 metaとは、本来古典ギリシャ語です。アリストテレスの著作のうち、ギリシャ語の原典が、喪失し、アラビア語の翻訳のみ存在していた部分が、中世ヨーロッパにおいて再度、翻訳されました。
 その際に、編集者は、アリストテレスの著述のうち、現在の哲学(明治時代に形而上学という奇妙な翻訳語が造語されました。)に相当する部分を自然科学系の「後に」=「meta」に置いたのです。
ここから、metaという表現に「〜を超えた=〜を超越した」 という意味が生じ、現在も使われています。
(例)メタレベル=Metalevel、形而上学=Metaphysics)

 このため、通常は見ることができない画面にしか記載しない内容をメタタグと呼びます。比喩的に言えば、通常の内容を「超越した」内容ですから、表示されなくて当然です。

 しかし、このメタタグは、SEO(サーチエンジン最適化)には、極めて重要で、かつては、ページ本体を収集せず、メタタグのみ収集するロボットを使用しているサーチエンジンが存在していたほどです。特に、descriptionタグは、そのページの概要を非常に短く記載するためのタグであり、その文章作成には細心の注意を要します。